ナンヨウマンタ(仮)

ナンヨウマンタ
ナンヨウマンタ
ナンヨウマンタ
ナンヨウマンタ

和名:ナンヨウマンタ(仮)
英明:-
学名Manta alfredi
撮影:上/下:S.Goto(美ら海水族館)
分布:-
特徴:これまでマンタは学術的に1属1種とされていたが、2009年12月にオーストラリアの研究者らが、表皮の斑紋やうろこ、歯の形の違いによって2種に分類されるという研究論文を発表していた。本種はオニイトマキエイに次ぐ大きさで、成長すると体盤幅は4mを超える。頭部には左右一対の頭ビレがあり、体は菱形で、背側は黒く肩帯部に大きな白い斑紋がある。腹側は白く黒い斑点模様がある。背面の白い斑紋の前縁がV字状をしていて、その形状などでオニイトマキエイと区別することができます。全世界の暖かい海域の主にサンゴ礁域や沿岸域に生息している。ジンベイザメ同様、プランクトンを餌にしている。以下の項目により2種を見分けることができる。
■背中の模様
背中側には頭の直後から口に沿って白い模様があり、その模様が口に沿って平行ならオニイトマキエイ。後ろに向かってハの字型にカーブしているとナンヨウマンタ。
■口の周り
下から見たとき、口の周りに黒い部分が大きいとオニイトマキエイ、真っ白だとナンヨウマンタ。
■鰓孔(さいこう)
一番尻尾に近い第5鰓孔(さいこう)に接して黒い模様があるのがオニイトマキエイ。ナンヨウマンタも第5鰓孔(さいこう)に接して黒い模様が少しだけあることがあるものの、かなり控え目
■大きさ
オニイトマキエイは最大で6m以上、ナンヨウマンタは最大でも5m以内。
■生息分布
オニイトマキエイは外洋性で、日本国内だと小笠原、沖縄では大東諸島などナンヨウマンタはサンゴ礁に留まって一群をなすことが多く、沖縄・慶良間などで見られるのはほとんどがこちら。
■皮膚・歯
皮膚や歯にも明確な違いがあるが、顕微鏡や解剖による観察が必要、皮膚は一目で分かるような違いがあり、歯に関しては幅広く互いに接する程度に並んでいるのがオニイトマキエイ、細くまばらに並んでいるのがナンヨウマンタ。
※ナンヨウマンタという呼称は日本で本種を飼育している美ら海水族館、大阪海遊館、エプソン品川アクアスタジアムより提唱されたもので、日本魚類学会の標準和名検討委員会ではまだ検討されていない。


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