ヘロストマ科(キッシンググラミ科)(Helostomatidae)−キッシンググラミ

キッシンググラミ
キッシンググラミ
キッシンググラミ(改良品種)
キッシンググラミ(改良品種)

和名:キッシンググラミ
英明:Kissing gourami(キッシンググラミ)
学名Helostoma temmincki Cuvier, 1829
撮影:上/下:S.Goto(東京タワー水族館)
分布:インドネシア(スマトラ島、ボルネオ島)、マレー半島
特徴:ヘロストマ科(Helostoma)唯一の現生種。
流れのゆるやかな所に生息する。全長20-30cmで、グラミーとしては大型。体色は灰褐色を帯び背部は濃く、腹部は淡い。口元から目の下にかけてメタリックなシルバーがはいる。発達した唇が特徴。よく見る白い固体は白変個体を固定した改良品種。野生体色の個体はグリーン・キッシンググラミーと呼ぶこともある。
本種は口と口を合わせ、キスしているような行動をすることから、キッシングという名が付いた。これは愛情表現ではなく闘争行動である。オス同士が出会うと口で押し合う行動をとる。発達した唇で水ゴケや動物性プランクトンなどを食べる。岩などを突っつくような行動を見せる。産卵は泡巣を作らず、浮性卵を生む。産卵後の親が卵を食べてしまうことがあるので注意が必要。丈夫で飼育は容易だが、他の魚を傷つけたりすることから最近では見ることが少なくなった。現地では食用にもする。


ホーム もどる