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シュモクザメ科(Sphyrnidae)-ウチワシュモクザメ

ウチワシュモクザメ
ウチワシュモクザメ
ウチワシュモクザメ
ウチワシュモクザメ

和名:ウチワシュモクザメ
英明:bonnethead shark(ボンネットヘッドシャーク)
学名Sphyrna tiburo (Linnaeus,1758)
撮影:上/下:S.Goto(大洗水族館)
分布:大西洋側では、北米東岸(ニュー・イングランド)からキューバ、バハマ、カリブ海を通って、メキシコ湾、ブラジル沿岸まで。バミューダ海では見られない。太平洋側では、カリフォルニア南部からエクアドル沖まで。
特徴:北米および南米大陸沿岸にのみ生息する。水深の浅い所を好み、浅い湾内や珊瑚礁、砂泥質の海底、河口域などに生息する。
全長1.5m程度。通常は1.0~1.2m。シュモクザメ科では最小種。頭部は大きく湾曲しており、側方へ板状に突出する。横への張り出しが少なく、全長の17.2~22.9%。"ハンマー"というより"シャベル"や"スコップ"の形に近く、他のシュモクザメ類と容易に区別できる。第1背鰭起点は胸鰭内角上方に、後縁は腹鰭起点上方にある。胸鰭起点は第5鰓孔直下にある。鼻孔と吻端間の頭部前縁は単に丸く、途中で湾入することはない。内鼻溝はない。両眼の後縁を結ぶ線は上顎縫合部を通るか、ややその後方を通る。両顎歯は同形で、歯冠部は口角に向かい強く傾斜する。鋸歯縁は備えない。
小魚や甲殻類、頭足類を捕食する。
胎生。子宮内で孵化した胎仔は卵黄の栄養分を使って成長する。サメの中で最も妊娠期間が短く、4~5ヶ月間。雌は35cm程度の子どもを4~14尾産む。
普段は15尾以下の群れを作るが、季節回遊の際には数百尾の大群を作ることがある。温暖な環境を好み、海水温が低下する冬季には赤道付近に移動する。逆に夏季には高緯度海域に回帰する。沿岸性ということや、小型でおとなしいことなどから、シュモクザメ類の中では比較的生態研究が進んでいる。出産の観察記録もある。
昔はボンネットシュモクザメと呼ばれていたこともある。本種に2亜種に分かれるとされており、S. tiburo vespertina Gilbert(1967)はカリフォルニアからエクアドルにかけての東部太平洋に分布する。


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