32LED水中ライト

水中ライト改造の定番である東芝 K-243 を改造してみた。
32個ものLEDを組み込んでしまった。

実際、こんなに入れなくても十分明るいのだが、
「いっぱい入ってる方がカッコイイだろ」
という理由だけだ。



左がオリジナル、右が改造版である。
改造したのは値段が高い方のハロゲンバージョン(K-343A)であるが、改造するなら安い方(1700円程度)のクリプトンバージョン(K-243)の方がいいのは言うまでもない。
球の違いだけで、他は全く同じで値段が倍も違うのだ。

さて、まずはLEDを点灯させる方法である。
今回はオーディオQさんで売っているRSU-2704を二つ使った。
このキットは、3Vなら8個、6Vなら16個の白色LEDを点灯させるための昇圧回路である。
規格上は20個でもいけそうな感じなので、今度はテスト基板を作ってみようと思っている。
16個点灯の場合、4個直列*4列である。
今回の場合、6Vから約15Vに昇圧している。

ちなみに そのサイズ、なんと
8.0x11.5mm!


当然、キットであるからこれを自分で組み立てるわけである。
例えば、上の「620」と書いてあるチップがチップ抵抗で、これが「2012」と呼ばれる2.0x1.25mmというサイズ。
こんなシロモノをハンダ付けするのである。
初めて見た時には気が遠くなった。
ちなみに真中にあるのがナショナルセミコンダクタ製LM2704という昇圧用ICだ。

で、ジャンクのビデオカードを練習台にしていくつかチップ部品のハンダ付けをしてから、ぶっつけ本番でやってみた。
ところがこれが意外に簡単で、思ったほど難しくはない。
昔ながらの線にくっついている抵抗を使うのがかえって面倒になるぐらいだ。
なんせ基板がとてつもなく小さくできるのがいい。

さらにφ5mmの高輝度白色LED(日亜化学 NSPW500BS)を用意する。
これは今のところ5mm白色LEDの中では最高ランクの明るさを持つLEDだ。
NSPW500CSというものもあり、こちらは光度は高いが照射角度が狭い。
どちらも絶対的な光の量は同じだが、スポット具合が違う。
今回は20°のNSPW500BSを使った。
ただしLEDの本数が多いので、NSPW500CSでも問題はないと思う。

次に、LEDを実装する基板である。
せっかくなのでサンハヤトの感光基板を使ったエッチング基板だ。
これによってLED同士の配線をすべてまかなっている。
LEDを4つずつのグループに分け、グループごとに並列に繋ぐ。
制限抵抗も昇圧回路ではなくこちらに実装する。
すべての配線をしたところ。

実際に作ってみて気づいたいくつかの反省点がある。

1. GNDは最終的に一本になるので、基板上でまとめるべきだった。
  この基板では、下からセンターに行っているジャンパ線がGNDで、
  本来は基板のパターンで結ぶべきだ。
2.制限抵抗をつける場所が小さい。
  内側はかなり余裕のある設計だが、外周は制限抵抗をつける場所が小さく、
  しかも電源とFBのラインをつけるのに苦労した。
3.反射板を付け忘れた。
  本当はLED側にアルミシートを貼って反射板にするつもりだったのに、
  それを思い出したのがLEDをすべてハンダ付けした後だった・・・・
  点灯して裏から見ると意外に後ろ側にも光が漏れているので、反射板は
  それなりに効果があるはずだ。



表から見るとこんな感じ。「みっしり」という感じでLEDが並んでいる。

当初は基板の裏側はアルミシートを貼って反射板にするつもりだったのだが、
それを思い出したのはLEDをすべてハンダ付けした後だった・・・・

これを取り付けるリフレクタは、メッキが導電性があるので内側を削ってある。
基板の配線が触れてショートしないようにするためだ。

虫の卵みたいでキモイ・・・・

リフレクタに基板を接着する。
配線はリフレクタに穴をあけて通している。

電源との接続は、電球を使う。
電球のガラスを割り、フィラメントにつながるピンに直接ハンダ付けしてエポキシで固めてある。
ソケット単体でも売っているのだが、この電球は100均で3個100円のものだ。




完成

点灯したものを正面から撮影したもの。
電球は周りにも光が漏れ、それをリフレクタで反射しているがLEDはほとんどの光が正面に出ているのでリフレクタにほとんど反射がない。
ちなみにまともに正面から直視すると目がつぶれそうに明るい。
「目が、目がぁぁぁぁ! (byムスカ)」
という状態になるので絶対に見てはいけない。

白い壁を照らしたもの。左はクリプトン球の場合だ。
明らかに白く広い照射範囲である。
マクロであれば、フォーカスライトとしてだけでなくストロボ代わりにも十分使えると思われる。
若干青みが強いがオートホワイトバランスでなんとかなる範囲だ。
こちらはハロゲン球の場合。
ハロゲン球は頭が尖っているためか光が丸くならず輪になっている。
これで被写体を照らすとそのままこのワッカが写ってしまうのだ。

マクロ撮影のためには十分ストロボ代わりになりそうな光量と広がり具合である。
早くこれを実際に水中撮影で使ってみたいものだ。

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